照明-種類・色・明るさについて

投稿日:2022年8月29日

こんにちは!
 
いつもHPをご覧いただき
ありがとうございます。
 
設計・CAD担当の冨樫です^_^
 
暑い日が続きますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
 
子供の頃には好きだった夏ですが、大人になるとバテバテですね・・・(*_*;
 
自宅近くの園児たちの元気な声を聞いて、パワー頂きたいと思います!!
 
 
さて、早速ですが、前回に続き照明についてご紹介いたします。
 
今回は、照明器具に取り付けるランプのおもな種類から!
 
 
 
【ランプの種類と特徴】
 
☆白熱灯(白熱電球)☆
 
白熱灯は、電灯が発明された時代から長く使用されてきた、丸い形状のランプです。
 
消費電力と明るさが比例し、点灯するとたいへん熱くなります。
 
寿命は約1,000時間です。
 
フリッカー(ちらつき)がなく温かみのある光には根強い人気がありましたが、
 
省エネルギーの観点から世界的にLED照明への切り替えが進められています。
 
今後は各メーカーとも一般家庭向けの製品は生産・販売が終了していく見通しです。
 
 
☆蛍光灯☆
 
蛍光灯は白熱電球に比べて省エネルギーなことから、
 
LED照明が誕生するまで広く普及してきたランプです。
 
ストレートな形状の「直管蛍光灯」と、白熱電灯と同様の
 
丸い形状の「電球型蛍光灯」があります。
 
消費電力は白熱電球の1/5ほど、寿命は6,000~1万3,000時間ほどです。
 
古くなると、フリッカーが発生しやすくなります。
 
また、電源を入れる際に電力を消費する特徴があり、
 
オン・オフを頻繁に繰り返すと寿命が短くなりやすいです。
 
 
☆LED☆
 
LEDは「Light Emitting Diode(発光ダイオード)」という意味で、
 
半導体を用いた新しい照明です。
 
消費電力は白熱電球の約1/5~1/8で、寿命は約4万時間と長くなっています。
 
一般家庭には2000年代の終わり頃から出荷がはじまり、
 
東日本大震災による節電意識の高まりによって一気に普及が進みました。
 
今では照明器具の主流となっています。
 
 
参考:一般社団法人 日本照明工業会
https://www.jlma.or.jp/akari/led/tokuchou.html
 
 
 
【照明の明るさと広さの目安】
 
白熱電球は消費電力が多いほど明るくなるため、消費電力を示す単位「W(ワット)」が
 
明るさの目安として使用されていました。
 
蛍光灯の場合も、白熱電灯の明るさを目安に、同程度の明るさが確保できる製品
 
という意味で「W相当」と記載されています。
 
しかしLED照明は消費電力がたいへん小さいため、明るさの量を示す単位「lm(ルーメン)」
 
がワットの代わりに使用されるようになりました。
 
~部屋の広さに対してのLEDシーリングライトの明るさの参考~
 
・~4.5帖:2,200~3,199㏐
・~6.0帖:2,700~3,699㏐
・~8.0帖:3,300~4,299㏐
・~10.0帖:3,900~4,899㏐
・~12.0帖:4,500~5,499㏐
・~14.0帖:5,100~6,099㏐
 

 
出典:
LED照明器具の適用畳数について│一般社団法人 日本照明工業会
https://www.jlma.or.jp/akari/led/ceiling.html
 
 
 
【照明の色とその効果】
 
同じ物でも、光の色によって見え方が変わってきます。
 
光の色は「色温度」と呼ばれ、その尺度を示す単位が「K(ケルビン)」です。
 
ケルビン値が小さいほど赤みを感じる暖かな光で、数値が大きくなると
 
青みがかった爽やかな光になります。。
 
 
~色温度と種類の参考~
 
・電球色:約3,000K 赤みが強くリラックスできる光
・温白色:約3,500K ほどよい温かみを感じる光
・昼白色:約5,000K 昼間の太陽光に近いナチュラルな光
・昼光色:約6,500K 仕事や勉強に集中しやすい光
 


 
蛍光灯やLED照明には、色温度の種類が記載されています。
 
空間の使用目的に応じた色温度の製品を選びましょう。
 
また、LED照明にはリモコンやスマホで光の色を自由に調整できる製品もありますよ。
 
 
出典:照明の基礎知識│一般社団法人 日本照明工業会
https://www.jlma.or.jp/akari/glossary/
 
 
 
【部屋ごとの照明器具の選び方】
 
☆リビング☆
 
家族が長い時間を過ごすリビングは、つくりたい雰囲気に応じて照明を選びましょう。
 
電球色や温白色のランプなら、リラックスできるあたたかな空間になります。
 
モダンでクールなインテリアなら、昼白色などの白っぽい光が向いているかもしれません。
 
シーリングやペンダントライトのほか、フロアライトやテーブルライトなど、
 
高さが異なる複数の照明を組み合わせることで、空間を立体的に演出することができます。
 

 
 
☆キッチン☆
 
キッチン全体を照らす照明に加えて、作業中の手元をしっかりと照らすタイプの
 
補助照明を組み合わせると良いでしょう。
 
壁付型キッチンの場合は、システムキッチンに照明が取り付けられていることが多いです。
 
アイランドキッチンなど吊り棚や垂れ壁のないタイプの場合は、
 
ペンダントライトやスポットライトなど、選択の幅が広くなります。
 

 
 
☆ダイニング☆
 
ダイニングテーブルの上にペンダントライトを配置すれば、
 
食卓を明るく照らしてくれます。食べ物を美味しそうに見せてくれる
 
電球色や温白色のランプがおすすめです。
 

 
 
☆寝室☆
 
快適な眠りを誘うためには、明るさを抑えた照明計画を立てましょう。
 
部屋全体を照らすのではなく、フロアライトやテーブルライトなど、
 
ポイントごとに照明を配置するのがおすすめです。
 
足元にフットライトを設置しておけば、夜トイレに起きたときにも安心です。
 

 
 
☆子ども部屋☆
 
子ども部屋の照明には、集中力を高める昼白色の光がおすすめです。
 
勉強や読書のときには、手元を照らすデスクライトを併用しましょう。
 

 
 
☆トイレ☆
 
トイレの照明が明るすぎると、就寝後に目が覚めて用を足すときなどに、
 
まぶしさを感じます。一般的な広さのトイレなら、500ルーメンほどの照明がおすすめです。
 
人感センサータイプの照明なら、消し忘れを防ぐことができます。
 
ダウンライトや間接照明で落ち着いた空間を演出すると素敵です。
 


 
 
 
【照明選びの際の注意点】
 
☆高齢者に必要な明るさ☆
 
年齢によって光の感じ方に差が生じてきます。若い人にとって十分な明るさでも、
 
高齢者には暗く感じることがあるのです。
 
高齢者は、若年者に比べて1.5~2倍程度の明るさが必要になります。
 
これから高齢にさしかかる年齢の人であれば、10年後を見込んで、
 
まぶしさを感じない程度に明るめの照明を選んでおくのも良いでしょう。
 
また、同じ明るさでも色温度が高く白っぽい光の方が、細かな文字が読みやすくなります。
 
家族に年齢差がある場合は、調光・調色機能のある照明を選ぶのも良いでしょう。
 
 
 
☆正しい使用方法を守る☆
 
防犯ライトやイルミネーションなど屋外で使用する照明は、
 
目的に応じて必ず防滴・防水タイプの専用製品を選びましょう。
 
屋内用の製品を使用すると、雨や湿気により漏電や火災が発生する可能性があるからです。
 
タイマータイプの製品なら、昼間の消し忘れを防止することができます。
 

 
3回にわたり、照明器具の種類や選び方のポイントをご紹介しました。
 
インテリア面だけでなく、空間の使用目的や暮らす人の年齢により、
 
求められる照明が異なってきます。
 
照明器具のデザインのほか、ランプの色温度や明るさにも注目して選びましょう
 
 
それぞれのご家庭のライフスタイルやご要望・ご予算に合わせた
 
照明プランのご提案もさせて頂いております。
 
 
詳しく知りたい方は
 
設計士・スタッフにお気軽にご相談下さい^_^
 
 
 
設計・CAD担当
冨樫